シロアリ対策ならぬシロアリ業者対策 〜シロアリ業者の選び方〜 |
無料点検商法 |
「床下の点検を無料で行ないます。」 これはおそらくシロアリ業者の決まり文句でしょう。当社でも床下点検は初回に限り無料で行なっていますし、現場を確認しないと対策が決められないからしかたないです。床下という場所は普段目にすることがなく、業者さんが潜ってもいったい何を見ているのか、何を確認しているのかなどわかりようがありません。それをいいことに、あることないことごたくを並べ、不安をあおるような言葉で契約を結んでしまう悪質な業者がいます。これを無料点検商法というそうです。悪質なリフォーム会社が摘発されるのが後を絶ちませんがあれもそうです。最近は、家屋の耐震施工で不必要な工事をされるお宅が増えているとも聞きます。そういった業者の対策は専門家に任せるとして、ここではシロアリ業者に限った対策を考えてみたいと思います。事前に業者はこんな話をするだろうとわかっていれば、対応にも余裕ができると思います。注意していただきたいのですがこれはあくまで「私だったらこうする」というものですので、最終的判断を下すのは私ではありませんし、責任もとれませんのでご了承ください。 |
検索サイトで「シロアリ」をキーワードにニュース検索してみるとヒットするのは悪質な業者の話ばかり。とほほ・・・ |
1.問い合わせする時の注意事項 |
シロアリを見つけたり、羽アリを見つけた時大事なことはあわてないことです。今すぐ家が倒れたり、人に危害を加えたりはしません。また、羽アリならば本当にシロアリの羽アリかどうか確認しましょう。当社のサイトだとここ、またはこちらのページを確認してみてください。 こりゃなんとかしなくちゃいけないなと思ったら業者さんに問い合わせをすることになると思いますが、問い合わせを受けた業者は「一度現場を見せてください」ということをほぼ言ってきます。当社でも言います。最初に記述したとおり現場を確認しないと対策が必要かどうか判断も出来ませんし、見積もりも出来ないからです。もし、ちょっとしたことを聞いてみたかっただけというようなの場合にはそのことをしっかり伝えて、営業トークに流されないようにしましょう。 また、ほとんどのシロアリ業者が床下点検の結果にかかわらず、施工を勧めてきます。おかしい話ですがシロアリがいたら「駆除しましょう」と、いなければ「予防しましょう」と言って来ます。点検して自身が施工は必要ないと思ったら「何もする必要はない」と話をするのが本来の姿だと思いますが、残念ながらこの業界にはそういう業者はごくわずかです。ですので、点検を依頼するときには点検結果如何にかかわらず、施工を勧められる可能性が高いということを認識しておきましょう。 |
当サイト関連ページリンク ・シロアリじゃなくてクロアリの話 ・羽アリ対処 ・当社問い合わせページ |
2.訪問を受けたときの対応 |
問い合わせした業者さんや突然家にやってくる訪問営業の業者さんは床下の点検をすると思います。床下収納庫や床板の一部をはがして、懐中電灯やドライバーなどを持って点検します。業者によっては写真や映像でお客様に確認してもらうようにしているところもあります。当社では一応、デジカメで写真を撮るようにしています。 点検が終了すると床下の状況やその対策についてお客様との話し合いが始まります。写真や映像を用いて話をする場合もありますが、それらはずるする気であればどうにでもできるので、業者さんの話し振りからどんなものなのか判断してみましょう。可能であれば、予備知識としてシロアリについてある程度勉強しておくと良いと思います。当社のサイトでもかまいませんが、お勧めはやはり岡崎シロアリ技研さんのサイトでしょう。 ・シロアリが確認されたのかどうか ヤマトシロアリの場合、絶えずエサを探し回って活動し、環境の変化に敏感であるため餌場を容易に放棄します。ですので、たとえ家屋にシロアリの痕跡(食害跡や蟻道)があったとしてもすでに放棄された箇所であればシロアリはいません。いないとすれば、対策は駆除ではなく予防になるはずです。また、イエシロアリが生息する地域では確認されたシロアリがヤマトシロアリなのかイエシロアリなのか同定も必要となり対策も異なります。また、見つかったシロアリを持ってきてお客様に見せる場合もあると思いますが、驚かないようにしてリアクションを小さくすると良いかもしれません。 ・床下の湿気具合 シロアリ業者の多くは床下の環境改善(湿気対策)の営業もしています。当社でもやっています。ですので床下が湿っているのどうのこうのという話があると思います。しかし、重要なのは湿気対策はシロアリ対策ではないということです。こちらのページでちょっと詳しく書いています。もともと、シロアリの調査で呼んでいる業者さんなので大切なのはシロアリ対策です。確かに湿気対策が必要な場合もありますが、シロアリ対策とは分けて考えましょう。 ・対策の提案 シロアリ対策には種類があって住んでいる人や周りの環境、シロアリの種類、シロアリがいたのかどうか、業者さんの技術などによって対策が異なります(異なるはずです)。シロアリ対策の主な種類はこちらのページを確認してください。提案を受けたら即契約するのはお勧めできません。「じゃ、見積もりください」くらいの話をして、後日返答するようにしたほうが良いと思います。ちなみに、「家屋がシロアリに食害されていて、今すぐ施工しないと危ない」などという状況はまずあり得ませんので、そのようなことを言う業者は止めておきましょう。 また、使用する薬剤や使用量などを聞いておくことも大事かと思います。 |
当社が床下にデジカメを持っていくときは防水ケースに入れて行きます。床下はほこりっぽいため、砂とか土とかがデジカメにくっついてしまうからです。スライド式レンズのデジカメだとだとすぐに動かなくなります。 岡崎シロアリ技研 シロアリをポケットに入れ、床下にばらまいて営業するなんていうのは悪質業者の考えそうなことです。当社の近くの町でもそんなのがありました。その業者が正しいシロアリの知識を持っていないことが明らかで、ばらまいたところでシロアリは環境に対応できず、死んだり食べられたりするだけです。もしシロアリを移すのであれば巣ごとそっと持ってきて外敵が入ってこないような対策と、空気の流れを遮断するような対策をしないといけません。 当サイト関連ページリンク ・カビとシロアリ ・環境にやさしい シロアリ対策とは |
3.対策を依頼するときに・・・ |
業者さんの対策に疑問を感じた場合や、見積もりをもらって納得がいかないような場合は、別の業者さんにも点検を依頼し、見積もりをもらいましょう。その間にシロアリの食害が進んで取り返しのつかないことになるなんてことはないので時間は十分にあります。 どんな対策をどんな値段で、どの業者さんに施工してもらうかは自分の判断によることです。判断するためにもやはりある程度シロアリの正しい知識を持っているといいと思います。シロアリって実はそんなに気持ちの悪いものではないですし、悪い虫でもありません。したたかで、弱くて、面白い昆虫です。さらにシロアリの勉強をしていくと自然環境の問題にもつながっていくと思います。 |
当サイト関連ページリンク ・なぜ家を食べるのか |
4.シロアリ業者のチェックポイント |
以下のような業者は注意が必要かと思います。 ・前触れもなく突然訪問してきた業者 ・契約を急ぐ業者 ・何度もしつこく契約をせまる業者 ・点検を依頼しても床下にもぐらず、家の大きさだけ確認して見積もりする業者 ・シロアリ駆除以外にも何らかの工事を勧めてくる業者 ・このままだと家がつぶれるとか不安をあおる業者 |
業者に受けた説明や対策の妥当性などに疑問などございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
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