羽アリを見つけたときの対処方法 |
羽アリを見つけたらあわてずシロアリかクロアリか見分けることが重要です。 | |
◆ シロアリの羽アリは、ヤマトシロアリで4月〜6月頃、イエシロアリで6月〜7月頃に発生します。 ◆ クロアリの羽アリは種類によって異なりますが、4月〜11月頃までです。クロアリのページはこちら。 |
シロアリの羽アリ |
ヤマトシロアリの羽アリは4月〜6月ごろ、主に午前中に飛び出します。通常、羽アリの数は数匹といったレベルではなく、大量に湧き出るように発生します。羽アリはその集団の中のシロアリの数が多くなって、現在の環境では養いきれなくなった時や、この場所では集団が全滅してしまうと判断し一か八かで羽アリとなって巣を離れます。羽アリとなったシロアリは、自身の目的が子孫繁栄であっても自然界の掟ではそうはいかず、そのほとんどが自然の栄養源となってしまいます。厳しい世の中です。クロアリやカエル、鳥たちなどに食べられたり、運良くカップリングできたとしても営巣出来る環境ではなかったり、周りは外敵だらけで身を守ってくれる他のシロアリはいません。 よって営巣できる羽アリはほんのごくわずかで、羽アリが家から発生したからといってあちらこちらにシロアリが住み着くわけではありません。また家の庭などから羽アリが発生しても必ずしも家に被害が及ぶとは限りません。 羽アリを奪い合うクロアリ クモに食べられる羽アリ |
玄関から大量の羽アリが発生したところ 羽を落としてカップリング。 |
羽アリ初期対応 |
羽アリが発生すると普通の人はその量に驚くと思いますが、まずは落ち着きましょう。毒をもっているわけでもないですし人間に物理的攻撃を仕掛けてくるわけでもありません。 羽アリの初期の対応として重要なのはあわてないことです。 その上でその羽アリが本当にシロアリのものなのかどうか確認しなければなりません。 クロアリの羽アリと間違えてお問い合わせいただく方もいらっしゃいます。写真と見つけた羽アリとを比べてみてください。ヤマトシロアリの羽アリの大きな特徴は全胸背板(胸の辺り)が黄色っぽくなっていることです。 見つけた羽アリがクロアリのものであれば特に心配する必要はありません。 |
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羽アリはもし可能であれば数匹捕まえて容器に入れておくと、後日業者さんが同定するときに役立ちます。最悪は羽だけでもかまいません。イエシロアリやアメリカカンザイシロアリらのものであった場合にはヤマトシロアリとは対策が異なってきます。 家の中で大量に発生した羽アリや羽アリが落とした羽などは殺虫剤をかけるなり掃除機で吸うなりして掃除しましょう。2,3日は羽アリが出てくるかもしれませんが、時期を過ぎればとりあえず羽アリは出なくなります。 脱皮したばかりの羽アリ。 |
羽アリの羽は4枚で、同じ大きさ。なのでシロアリは昆虫の「等翅目」というグループに分類される。 |
羽アリ発生、その後に |
家の中から羽アリが発生したときには家屋に被害が出ている可能性があります。ホームセンターから殺虫剤を買ってきて羽アリが出てきたところに吹きつけてもシロアリのコロニーがそこにあるわけではないので対策にはなりません。羽アリが出なくなったからといってシロアリがいなくなったということではないのです。 ということでわれわれシロアリ屋の出番なのですが、通常業者は現場を確認し依頼者との話し合いで対策を決めます。対策はやはり現場を確認した業者さんに任せるほかありません。シロアリ対策はその家その環境によって一様ではないからです。 庭など家の周囲から羽アリが発生した場合にはほうっておいてもかまいません。ただ、家が心配だと思いますのでその際にも一度点検してもらうと安心できると思います。 業者に問い合わせるとだいたいは現場を確認しに来ます。その際に不必要な施工まで勧めてしまう業者もいるのが事実です。ですのでシロアリ屋を探すときには注意して信頼できるかどうか見分けましょう。現場確認後、あまりにもいろいろな工事を進められたり高額な見積もりを提出されたときには別の業者にも確認してもらうのも手段の一つです。家屋がシロアリの食害にあっていて現在シロアリが活動していたとしても、いまさら一ヶ月や二ヶ月程度ほっといていたからといって急速に被害が拡大することはありません。業者を選択する時間は十分にあります。 シロアリ対策ならぬシロアリ業者対策のページはこちら。 当社もシロアリ業者なので信憑性にかけるかもしれませんが参考にしてください。 当社へのお問い合わせはこちらから Eメールはこちらsupport@senpoku.comまで |
シロアリが土を運んで作った群飛口(羽アリが飛び出すための発射台)を壊したところ、兵隊アリが続々出てきた。ヤマトシロアリの兵アリは逃げるのが専門なのに、羽アリを出すこのときだけはまじめに仕事をする。 こちらの兵アリは羽アリの護衛中。といってもそれほど役には立っていない。 羽アリが飛び出す直前の群飛口を警戒する兵アリ。普段は外気に触れることを極端に嫌いますがこのときばかりはそうも言ってられないようです。 |
見つけた羽アリはどれ? |
ヤマトシロアリ(よく見る) |
イエシロアリ(よく見る) |
アメリカカンザイシロアリ(落羽虫)(たまに見る) |
ダイコクシロアリ(あまり見ない) |
ネバダオオシロアリ(普通は見ない) |
コウシュンシロアリ(普通は見ない) |
クロアリ(よく見る) |
クロアリ(よく見る) |
クロオオアリの羽アリ(よく見る)。 雌の羽アリは体調2cm弱。 9月頃羽アリになって越冬し5月頃飛び出す。 |
アメリカカンザイシロアリが落とした羽(たまに見る)。 おが屑と羽が一緒に落ちている場合は、 営巣のため近くにもぐった可能性がある。 |
サクラアリの羽アリ。もともと体長が1〜2mm程度と 小型のクロアリなので羽アリになっても小さい。 10月頃羽アリが見られる。(よく見る) |
家の外壁をうろつくトビイロケアリの羽アリ。 今にも結婚飛行が始まりそうです。(よく見る) |
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ヤマトシロアリの羽アリの飛翔姿。飛ぶ能力はあまりないです。 |
ナカジマシロアリの羽アリ。ヤマトに似てますが 違いが分かるでしょうか。(あまり見ない) |
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