環境にやさしいシロアリ対策とは。 |
シロアリ対策の種類 |
シロアリの対策には何種類かの方法があり、家や周囲の環境、住んでいる人、シロアリの種類、予防なのか駆除なのか、予算などを考慮します。
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環境にやさしいシロアリ対策とは。 |
現在、地球温暖化や森林破壊、土壌汚染など、自然環境に関係した問題が多く取り沙汰されています。その影響を受けたのか便乗したのかシロアリ対策でも「環境にやさしい天然薬剤を使用」とか「薬剤を使用しないので環境にやさしい」など環境に配慮?した対策が増えてきました。ここでふと考えてみると環境にやさしいとはいったいいかなるものなのでしょうか?木を植えること、森を破壊しないこと、川や海を汚さないこと、炭酸ガスの排出を抑えることなどは環境にやさしい行為です。ではわれわれが行なっているシロアリを殺す行為はどうでしょうか?シロアリが自然環境ではないというのであれば問題ないですがそんなことはないはずです。環境とは木や森のみならず、そこに住む人や昆虫すべての生き物が含まれて自然環境と称されるはずです。なのでやはりシロアリを殺す行為は残念ながら自然破壊の一部なのでしょう。とはいうものの、われわれ人間に害を及ぼす虫たちを黙って見過ごすわけにはいきません。害虫駆除はりっぱな人間の主張だと思います。しかしそれが人に害を及ぼさない虫の駆除、すなわち昆虫駆除になってしまったのではあきらかにそれは自然環境に対する人の身勝手な行動です。われわれ業者のターゲットは害虫であって昆虫ではないのです。 通常、シロアリは山だけではなく自然環境が良ければ庭にも普通に生息しています。土の中や木の中に生息しているため人目につきませんが、みなさんが思っている以上に生息しています。しかし、それらすべてのシロアリが人に害を与えるかというとそうではなく、ごく一部のシロアリだけが倒木と間違えて家屋などを食害してしまうのであって、ほとんどのシロアリが自身の責任である朽木や倒木の分解をせっせと行なっているのです。そんな害を与えないリサイクルマシーンであるシロアリを殺すことは環境破壊のみならず、はっきりいって損をすることになります。 先日、茨城県神栖町で土壌や地下水が有機ヒ素化合物(ジフェニルアルシン酸)に汚染され、たくさんの方が体調不良になりました。自分の住んでいるところが健康に悪い環境だなんて誰も思いません。そんな中で知らず知らずに体調を悪くしてしまった方々は本当に「なぜうちが」という心情だと思います。心よりお見舞い申し上げます。 シロアリは環境に敏感です。おそらくこの汚染された土壌中にシロアリはいなかったことでしょう。逆に言えば近くにシロアリがいるということは土壌が健全で人にとっても環境が良いということが言えると思います。庭先でシロアリを見つけるとどうしても敵対心を持ってしまいがちですが、「おお、うちは環境がいいんだなぁ、でも家は食わないでくれよ」ぐらいに思っても良いのではないでしょうか。 ※以上ことから当社では永久にシロアリを無差別に殺し続けるベイト工法は取り扱っておりませんのでご了承ください。 |
![]() ベイト工法の様子。シロアリを無差別に殺し続けて環境にやさしい? ![]() シロアリは倒木の分解を行い、 自らを自然に還元する。 |