危険な薬剤の安全性? その@ |
●安全な薬剤 |
「安全な薬剤」という言葉は矛盾していると思いませんか?当社ではそれがたとえ天然であろうと人工物であろうと、水性であろうと油性であろうと薬剤は危険であるという認識を持っています。言い換えると安全な薬剤はないとも思っています。当社のシロアリ対策では多かれ少なかれ薬剤を使用します。残念ながら当社の技術では薬剤を使用しなければシロアリを駆除できないからです。しかし、めくらめっぽうで薬剤を使用するわけではなく、必要最低限の量で駆除するよう努めています。 お医者さんが患者さんに薬を渡すとき、いい加減な量の薬(処方箋)を渡すのではなく、病気を癒すために必要な量をそれが人工的に造られた薬にしろ漢方薬にしろ十二分に考慮してお渡ししているはずです。当然、患者さんもお医者さんに指示された量を食前食後に正しく服用して、はじめて病気を癒すことができます。薬の種類を間違えたり、服用する量を間違えれば当然体に何らかの異常が出てくると思います。 「自分できるシロアリ駆除」、「DIYでできるシロアリ駆除」というようなうたい文句で販売しているシロアリ駆除剤があります。これを販売している業者がシロアリ業者だったりするのは、私はいかがなものか思います。薬剤を使用するシロアリ業者が薬剤の危険性を認識していないのか、薬剤をふっておけばシロアリが駆除できると思っているのか、一般の人が適量を散布することができるのか、などなど聞きたいことがたくさんあります。お医者さんが患者さんに薬を箱ごと渡して「後は自分で適当に服用して」と言っているように思えてなりません。 シロアリ対策ではシロアリの知識はもちろんのこと薬剤の知識も絶対に必要です。(他にもいろいろありますが)でないと危なくて仕方ありません。自分でシロアリを駆除したいとお考えの方は、最低限シロアリと薬剤の知識を勉強した後で行なってください。 |
薬剤をまったく使用しないでシロアリ駆除ができる業者をご存知のときは紹介してください。勉強させていただきます。 当社が考えるシロアリ業者が必要とする知識 1.シロアリのこと 2.薬剤のこと 3.建築のこと 4.生き物と自然環境のこと |
1.薬剤の性質 |
化学物質や薬剤を登録する際には「製品安全データシート」(MSDS)というものが添付されます。これは法律で決まっています。そのシートではどんな物質が含まれるのか、どのような危険性があるのか、体に入った場合の対処方法から取り扱い方法などその物質に関する特徴が書かれています。当社ではもうちょっと詳しく知りたいなと思うことも多々ありますが法律で決まっていることなので仕方ありません。 当社が薬剤の性質について気にするところは主に ・シロアリに対してどのような効き方をするのか(忌避性、非忌避性、即効性、遅効性) ・必要な量はどのくらいか ・蒸気圧はどのくらいか ・比重は(空気より重いのか軽いのか) ・毒性の強弱 ・他の環境への影響は ・残効性は などです。次項ではこの蒸気圧についてご説明いたします。 |
安全データシートの提示義務は厚生労働省が管轄しています。 |
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