大衡村 昭和万葉の森A
 昭和万葉の森では面白いシロアリの食害を見つけることができました。左の写真は公園内にあるやぐらですが、柱や机、椅子等は食害にあっていませんでした。
 
 屋根がだいぶ傷んでいたので腐れたのかなと思ったのですが屋根の内側に蟻道の跡がありました。
 
 柱に蟻道がなく食害された形跡がないのでどうやって屋根に侵入したのかわからなかったのですが、羽アリが直接屋根に住み着くこともあるということがわかったのでおそらくその侵入経路だと判断しました。ただ、そうなると問題がひとつあります。シロアリはある程度の湿気がないと生きていけないのでこの場合どこから水分を持ってきたかです。柱を通っていないとするとさっぱりわかりません。その時はわからず後日また来ることにしました。
 後日またその場所に行ってみると、なんと屋根から植物が生えていました。うーむ、屋根にのった落ち葉が腐葉土となり土の役目を果たしているのでしょう。となれば植物が育つくらいなので水分は申し分なく、雨に当たらない屋根の内側に蟻道を作って活動していたものと思われます。現在もシロアリがいるかどうかは確認していませんがおそらくいないと思います。
 雨漏りはシロアリの生息を家屋の上部まで可能にしてしまいますので注意しましょう。また、屋上緑化も新たなシロアリの生息箇所になるかもしれません。

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